ミュージック

ヒップホップの源流!50年代のカウンターカルチャー、ビートニクって知ってる?

ビートニクって言葉を聞いた事がありますか?
映画好きや音楽好き、サブカルチャーが好きな人はご存知かもしれません。
でも、普通に生活していたら出会わない言葉だと思います。

ここで出会ったのも何かの縁。ビートニクスについて簡単に解説してみました。
ラップやヒップホップの源流はビートニクにあり!?
それでは行ってみましょう。

1.ビートニク(Beatnik)とは

第二次世界大戦後のアメリカ合衆国の文学界で異彩を放ったグループ、あるいはその活動の総称。1940年代終盤から1960年代半ばにかけて、この文学運動の思想や行動様式に影響を受けたライフスタイルを実践する者はビートニクスと呼ばれた。

Wikipediaより

ビートジェネレーションとも言われた彼等はアメリカ文学界では異彩を放っており、後に活躍するアーティスト、芸術家などに大きな影響を与えたと言われています。

文学スタイルはジャズの即興性やインスピレーションなどから影響を受けており、後にポエトリーリーディングやロック、ヒップ、ヒッピーなどの言葉や文化も生まれました。

2.中心人物達

ジャック・ケルアック
Jack Kerouac
1922年3月12日 – 1969年10月21日

代表作品 
『路上(オン・ザ・ロード)』

健康優良児で体育会系だった彼が、正反対の不良の友人ニール・キャサディーと共にアメリカ大陸を何度も横断しながら書き上げた小説が「オン・ザ・ロード(路上)」

小説内に出てくる旅はまるで映画『イージー・ライダー』の主人公達のような目的のない旅でした。

「路上」はビート時代の幕開けを告げるバイブルとなり、21世紀に入ってもなお、若者たちに読まれ続けるアメリカ文学を代表する存在です。

アレンギンズバーグ
Irwin Allen Ginsberg
1926年6月3日 – 1997年4月5日

代表作品 
詩集『吠える』

1955年サンフランシスコでゲイの詩人アレン・ギンズバーグがポエトリー・リーディングにより、詩集「吠える」を発表しました。

これが、ビートが世に登場するきっかけだったと言われています。
1967年「ビーイン Human Be-In」を主催し、その集会でベトナム反戦運動を展開。

ドラッグ、ゲイ、セックスと様々なカルチャーの新しい動きの中心となり、カリフォルニアからヒッピー・ムーブメントが広まる火付け役となりました。

ウィリアム・S・バロウズ
William Seward Burroughs
1914年2月5日 – 1997年8月2日

代表作品 
『裸のランチ』

ヘロイン中毒の天才ウィリアムス・バロウズは、ウィリアム・テルをまねて、妻ジョーンの頭にのせたグラスを撃とうとして誤ってジョーンを撃ってしまう有名な事件を起こします。

妻を殺害した後、南米をへてモロッコに住みながら、小説「裸のランチ」を発表。
一躍ジャンキーたち、そしてビート族たちのカリスマ・ヒーローに祭り上げられました。

文章を単語に解体し、組み立て直して異なる文章にしてしまう「カットバック」の手法は、小説だけでなく音楽や映画にも大きな影響を与えることになりました。

3.ビート詩人達と音楽

ジャズ

ジャズの中でも主に『ビバップ』Bebopと呼ばれる即興演奏によるジャズを好み、そのビート感に触発され即興的に言葉を吐き出していました。

その中でもケルアックが崇拝していたのがチャーリーパーカー(アルトサックス)で1950年発表のアルバム『Bird and diz』のような曲にがお気に入りでした。

またマイルス・デイビスやセロニアス・モンク、なども好んで聴いていたようで、この人物達が後にモダンジャズという新しいジャンルを作るのである。

チャーリーパーカー Bird And Diz-Bloomdido

ロック

その後、ビートニクスはヒッピー文化に繋がりジャズのビートはロックのビートへ。

ボブ・ディランやニール・ヤング、ジム・モリソン、パティ・スミスなどに繋がっていきます。
ガレージロックの雄、ニルバーナのカート・コバーンもその派生の一部でした。

サイケデリックカルチャーの重要人物の1人ケン・キージーがヒッピーコミューンを引き連れスタートしたバスツアーは、のちのビートルズの『マジカルミステリーツアー』への発想の大きなヒントを与えたと言われています。

そのバスツアーの運転手がなんとジャック・ケルアックの悪友ニール・キャサディーだったというのは運命的な話です。

ビートルズ Magical Mystery Tour

ヒップホップ

現代においてポエトリーリーディングとは何かと聞かれたらそれは間違いなくヒップホップやラップになります。

何十年もの年月を重ねて最新の音楽にバージョンアップをしながら現代でもその表現の場は続いているのです。

元々はヒスパニック、アフロアメリカン系の住民のコミュニティーから始まったヒップホップですが即興性、ビートに合わせて言葉を紡ぐ作業はまさにビートニクそのものです。

グランド・マスター・フラッシュ Super Rappin

4.ビートニクと映画

ビートジェネレーションを題材にした映画も多く存在するので少し紹介します。

イージーライダー

アメリカンニューシネマの代表的なロードムービー。
デニス・ホッパー監督。
主演はピーター・フォンダ、デニス・ホッパー、ジャック・ニコルソン。

自分たちが追いかけてきた自由や理想の残虐さや空虚さを思い知らされる、乾いた虚無感に包まれる映画です。

Checkする

スケアクロウ

アメリカンニューシネマという枠を打ち破ったと言える作品。
ジーン・ハックマンとアル・パチーノの卓越した表現力と演技力が光を放つ名作。

荒々しさと素朴さ、そして暖かさを兼ね備えた作品。

粗暴な大男マックスと人懐っこく人を笑わせることが好きなライオンの2人の物語。

Checkする

裸のランチ

ウイリアム・S・バロウズの代表作の映画版。

主人公のリーは害虫駆除の仕事の傍に長年の夢であった執筆活動に勤しんでいるのだが、妻が深刻な麻薬中毒で酷い生活を送っていた為、リーも苦しくなり薬物に手を出し幻覚に襲われ妻を殺してしまうというストーリー。

Checkする

路上 ON THE ROAD

製作総指揮にフランシス・フォード・コッポラ。

ジョニー・デップやボブ・ディランなどの様々なアーティストに多大な影響を与えた不屈の名作を映画化。

自由を求めて広大なアメリカを旅した破天荒な若者達を描いた時代を超えて人々を魅了する作品。

Checkする

いかがでしたか?

ビートニクは知らなかったけど何処かで聞いた事のある人の名前や言葉がたくさん出てきたでしょう?

現在、第一線で活躍している人達も何かしらビートニクの影響下にあるんです。
私たちは普段そんな事を気にしていませんが、少し知っていると違った側面から物事を見る事ができますよね。

この記事もあなたのミュージックライフの一助になれば幸いです。

インテリアと音楽
interior & music